ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ドイツのアマゾン社員ストライキに突入

 「見なさい。あなたがたの畑の刈り入れをした労働者への未払い賃金が、叫び声をあげています。そして、取り入れをした人たちの叫び声は、万軍の主の耳に届いています」(ヤコブ5:4)。
 2013年5月14日の英国ガーディアンサイト(http://www.guardian.co.uk/world/2013/may/14/amazon-strike-germany)では、上記の題で米国大手企業であるアマゾンに対して、小売販売、通信販売部門で従業員たちがストに入った事を伝えていました。下記写真はロイター通信から借用。バートヘルスフェルトにて。

 報道によりますと、アマゾンドイツの従業員たちは、賃金や利益に関する論争で、初めてストを行ないました。それは2つの町バートヘルスフェルトとライプチヒにある物流倉庫においてです。
 ちなみにニューズウイークサイトでも、このストを報じていましたが、日本と違うのは、バートヘルスフェルトで約3300人が組合に加入、ライプチヒで約2000人が組合員だそうです。そのうち約850人がストに突入しました。
 その詳しい内容はと言えば、アマゾンの主張はドイツの2つの拠点は物流倉庫=物流センターであり、通信販売小売業の倉庫ではないという事です。これはおかしな主張です。しかしアマゾンドイツトップのラルフ・クレバーによれば、双方の従業員に賃金の差が出て来るのは当然だと主張しています。写真右がライプチヒのアマゾン

 それで現在1ユーロ131.8円として計算してみますと、バートヘルスフェルト物流倉庫の新入社員の時給は9.83ユーロ=1,296円位、通信販売小売業者として労働協約を結んでいる他社の賃金は12.18ユーロ=1,605円位です。
 一方ライプチヒの物流倉庫の新入社員の時給は9.30ユーロ=1,226円位、通信販売小売業者として労働協約を結んでいる他社の賃金は10.66ユーロ=1,405円位です。いずれの都市でもアマゾンの賃金が安くなっています。
 このスト、5月14日に1日だけ行われましたが、今後アマゾンはどう対応してゆくのでしょうか。
 とにかくドイツはアマゾンにとってヨーロッパ最大の小売業市場で、昨年の販売はユーロ6.5bn(*bn=billion)だったそうです(英国通過換算で5.5兆ポンド?)。
 ストを行っている従業員たちは、ネオナチと関わりのある警備担当者から虐待を受けているそうです。
 私はかつて千葉県市川市にあるアマゾン物流センター(最近1キロ離れたところに新物流センター建造)で、働く従業員たちの過酷な実態を本で読み、以来利用すれば便利だと思いつつも、痩せ我慢で購入拒否しています。
 宮城県岩沼市に新たな物流センターも開設され、災害便乗型資本主義をさらに推し進めて行こうとしています。
 私たちに問われているのは、有機の良い野菜を少し高いけれど信頼して購入しようとするのか、或いはその商品がどういう過程を経て安く売られているのか篤と考えて見る事、と同じではないでしょうか?