ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

温暖化で大規模な嵐の発生数が7倍に

 「すると、激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水でいっぱいになった」(マルコ4:37)。
 2013年3月25日のナショナル・ジオグラフィックサイトでは、「温暖化で大規模な嵐の発生数が7倍に」という題で論文の紹介がされていました。

 米国では2005年にハリケーンカトリーナが、そして2012年ハリケーン・サンディが、米大陸に上陸し、大きな被害をもたらしました。
 そして経験的にみると、その規模は過去よりも一段と大規模で強いものになっているようです。旱魃や熱波、大竜巻など、異常な気象に悩まされている米国ですが、今年の日本でも低気圧通過後にかなり異常な強風が吹くといったパターンが見られます。
 コペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所のアスラク・グリンステッド氏らが中心となって研究し、その成果が米国科学アカデミー紀要に発表されました。今回全文読む事が出来ず、要約だけですので、他のフィズオルグサイトも参照しました。題名は「研究予測では、今世紀ハリケーンの生じる頻度は10倍にもなる」というもので、このサイトには図も載っています。(http://phys.org/news/2013-03-tenfold-hurricane-frequency-century.html
 その数値ですが、フィズオルグサイトでは気温が2度C上昇する毎に、今世紀のハリケーン発生頻度は10倍にも上昇するという研究成果が出ています。一方米国科学アカデミー紀要の要約及びナショナルジオグラフィックサイトの表現では、気温が1度C上昇する毎に、カトリーナ級の規模の事象が2〜7倍上昇するというものです。両者は同じ事を言っていると思いますが、米国科学アカデミー紀要が全文を無料で公表してくれないので、正確には分かりません。問題の図を載せます。

 上の4分の1位の部分を見ますと、縦軸には0℃を真ん中に、上下2℃で気候の変化を、下の4分の3の部分で、過去1850年から将来の2100年まで、実測と予測を混ぜ、グラフで示したものです。だいたい1985年頃、気温上昇が0℃のところにぶつかり、それから2℃上昇するのは2100年となり、2℃の上昇でカトリーナ級のハリケーン発生がが10倍位急上昇しています。尤もこの2013年以後の数値はあくまで推測値です。既にアル・ゴア氏らの出した資料は誤謬がありそうだとのiireiさんのご指摘もありますから、慎重に構えたいものです。
 研究チームは非定常汎用極致解析という手法を用い、北大西洋振動、南部振動、太平洋10年振動、サヘル降雨(サハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地域)、準2年振動、放射強制、主要な発展途上地域の気温、その異常、地球全体の気温、格子状に区切った気温といった10の項目を用いた仮説を検証し、観察出来る最上のものを見つけて、上記結果を予測したわけです。
 強い熱帯低気圧がもたらす台風やハリケーン、今年も強烈なものの襲来が予測されます。今吹いている異常に強い風も関係あるかもしれません。