ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

研究によると、銅はノロウイルスを破壊する

 「…しかし、洗わない手で食べることは人を汚しません」(マタイ15:20)。
 2013年5月29日のサイエンスデイリサイトに、上記の題の研究内容が紹介されていました。

 英国サウサンプトン大学のビル・キーヴィル教授らは、今年のアメリ微生物学会で研究内容を提示しました。それはノロウイルス(非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一属=ウイキペディアより)が、銅及びその合金により急激に破壊されるというものでした。特に60パーセント以上の銅を含んだものが、最も効果的だったそうです。
 ノロウイルスは非常に感染性の強い微生物で、汚染された食べ物や水、人から人への接触、汚染された堅いものの表面との接触から経口感染し、腸で増殖します。嘔吐したり、下痢したりして感染を広げてゆきます。現在特別な治療法がなく、多くの清浄液に対して強い抵抗性があります。世界中で毎年急性胃腸炎にかかる人の数は2億6千7百万人にものぼるそうです。
 ですからこれまで感染対策として、1洗浄、2消毒の徹底くらいしかありませんでした。それ故元々抗菌性のある銅と接触したいろいろな表面部分では、バクテリアばかりでなく、インフルエンザウイルス、そして今回のノロウイルスが直ちに殺されてしまうという事実は、今後大きな意味を持つものと思われます。

 銅は『元素111の新知識』によると、そのイオンは「生体において必須元素であり、生体系に含まれる遷移金属としては、鉄、亜鉛に次いで多い。成人の体(七十キログラム)には約100㎎の銅が含まれており、臓器としては脳、肝臓、腎臓に、また血液や胆汁にも含まれている。食物中の銅イオンは胃や腸から吸収され…体の各組織に運ばれる」とあります。体との親和性があるわけです。

 キーヴィル教授は、銅の合金の表層にそうした作用があるからには、それを感染の危険性が高い場所に据え付ける事により、かなりそれを阻止できると考えました。例えば大型客船、介護施設などで採択し、手すりなどにそれを用いれば、相当有効だという事です。

右画像はある保育園の手洗い場。http://www.inter-link.jp/aluminum/aluminum_21.htmlより拝借。
 集団食中毒などが起こりやすい施設で、今後こうした銅合金の製品が多く作られ、備えられたらだいぶ減る事でしょう。