ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

豚と鳥で循環しているインフルエンザが、人間に危険をもたらし得る

けされ 「大地震があり、方々に疫病やききんが起こり、恐ろしいことや天からのすさまじい前兆が現れます」(ルカ21:11)。
 2013年5月10日のフィズオルグサイトで、上記の題で、新たなインフルエンザの研究が紹介されていました。
 新たなと言っても、このA型インフルエンザウイルスはH3N2型というもので、1968年夏に香港に現われ、世界中に広がり、最終的に推定100万人がこの型のインフルで死亡しました。
 
 今回研究したのは、マサチューセッツ工科大学生物工学部の研究チームです。
 過去100年間に、豚か鳥から現れたインフルエンザウイルスは、幾つか注目すべきインフルエンザの大流行をもたらしました。こうした鳥や豚のウイルスの一つが、人間に感染する能力を獲得すると、しばしば免疫系をうまく逃れる事が出来ます。
 これまでそうしたA型のウイルスとして鳥のH5N1、豚のH1N1が、近年脅威あるものとして銘記されて来ました。
 そのうちH1N1型の最強のものは、いわゆる「スペインかぜ」で、推定世界で5千万〜1億の人々が死亡したと推定されています。
 ところで、このH3N2型のものは、常に鳥と豚の間を循環しており、突然変異などでさらに危険な形のものになっています。従ってもし人間への感染力を得ると、従来のワクチンでは対応出来ません。ちなみに1968年以来人間の間で循環していたものは、むしろ感染力が弱くなっているそうです。

 研究者たちはその1968年のH3N2型のものと、現在豚と鳥の間で循環している1,100程のH3型のものに注目していますが、それはインフルのHという頭文字に対応するHA=ヘマグルチニン=赤血球凝集素の遺伝子解析です。
 この配列が究明された遺伝子によるヘマグルチニン蛋白質が、グリカンと呼ばれる糖鎖の分子に付着するパターンも研究されました。すると581個ものH3が、1968年のものと似ており、大流行を起こし得るという事が分かりました。549個は鳥由来、32個が豚由来でした。

 こうした解明により、今後もこのH3N2型インフルへの監視、予防、備えが必要である事が示されました。
 なお読売オンラインの6月10日の情報では、中国の衛生当局は9日、鳥インフルエンザ(H7N9型)感染による死者が、5月31日時点で39人となったと発表したそうです。H7N9型というのは初めてです。今のところ大流行には至らないようですが。しかしその後の情報では要注意です。
 こうしたインフルの亜型が次から次へと出現し、鳥・豚・人に害を与えているのは、罪だらけの人間に対する自然界からの「復讐」とは言えないでしょうか?
 いずれにせよ、特にお年寄りはこうした危険性のあるインフルが流行し始めたら、十分注意し防衛する事が大切です。