ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

チョコレートからの喜びの反応:それは目からも得られる

 「そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、いっしょにいた夫にも与えたので、夫も食べた」(創世3:6)。
 2013年6月24日のサイエンスデイリサイトでは、上記の題で米国ドレクセル大学栄養科学部の准教授ジェニファー・ナセル博士らによる研究成果が紹介されていました。
 
 博士は網膜電図(ERG)検査法というものを使用し、僅か9人でしたが、摂食障害のない肥満気味な人々の網膜の働きを調べました。参加者たちは4時間の絶食後、コンタクトレンズ型の電極を角膜に装着してもらい、食べ物の刺激物(チョコレートブラウニーの小片)を口に入れた時、強い光を網膜に当て電位の波形を記録しました。するとその時網膜の電気信号が光のフラッシュに反応して急増した事を発見しました。その増加は参加者たちが強力なドーパミンの誘導を起こす刺激薬メチルフェニデートを飲んだ時見られるのと同じ大きさでした。

 目の網膜では、視神経が露光に反応し活動的になった時にドーパミンが放出されます。一方脳においては報酬の期待も含め、多様な快楽と関連して、ドーパミンが放出されます。特に脳の前頭葉に分布するものが報酬系などに関与し、意欲、動機、学習などに重要な役割を担っていると言われています。
 チョコとメチルフェニデートの刺激により起こったこれらの応答はいずれも、参加者が対照物質としての水を飲んだ時の光への反応よりも、有意に大きかった事が分かりました。
 この研究は専門家たちには意外でした。脳のドーパミン系を刺激する食べ物を味わっても、目のドーパミン系はに影響を与えないだろうと彼らは考えていたからです。
 上記聖書箇所は有名な個所で、エバエデンの園にある「善悪の知識の木」を見て、大いに刺激を受け(ドーパミン放出!)、実際初めて食べたところ、脳にもすごい刺激を(ドーパミン放出)受けた事を示しています。一方同じ園にあった「いのちの木」は、あまり刺激を受けなかった事を推測させます。
 食べ物は栄養と喜びを与えますが、その副作用はカロリーオーバーでしょう。ですから食べ物への依存症や肥満予防に関する研究や臨床応用で利用出来るかも知れません。飽食の時代なので特にそれが言えそうです。