ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

3・11以後の2年間で福島最悪の事故

 「わたしの民は二つの悪を行った。湧き水の泉であるわたしを捨てて、多くの水ためを、水をためることのできない、こわれた水ためを、自分たちのために掘ったのだ」(エレミヤ2:13)
 2013年8月21日のグリーンピース・インターナショナルでは、上記の題で ジャスティン・マクキーティング氏がその主張を広く海外に知らせていました。左図はその世界の拠点。

 福島原発汚染水の貯蔵タンクからの漏水事故は、国際原子力事象評価尺度でレベル3と認定され、3・11以後の2年間で最悪の事態となりましたが、そう認識していたのは少数の日本人学者と、海外メディア位で、日本では五輪招致の為後手後手に回っていた為、海外のほうが手厳しい非難をしました。その中で最も厳しかったのが、グリーンピース・インターナショナルの発表したもので、あえて粗訳でもって示しておきたいと思いました。
 「破損した福島の原子炉から流れ出て来る、一見数え切れない不祥事の奔流は、破壊された発電所からの深刻な事故が進行中であるという近況の継続を示しています。再度私たちは福島原発所有者である東電が、現在も続く災害の対処に全く不向きである事を見てしまいます。
 そしてその悪いニュースは次から次へとやってくるばかりです。私たちは今300トンの高度汚染水がその場所の貯蔵タンクから抜け出ている事を聞いています。それは2011年3月に災害が始まって以来、最悪の漏水事故です。

 現在その状況は日本の原子力規制委によってレベル3と分類されています。それは国際原子力事象評価尺度 (INES)によれば、深刻な事故という事になります。
 その漏水の発生源は謎で、東電からそれが止まったという確認はありません。現時点では東電はその水が太平洋へ漏れ出ている可能性を否定していますが、私たちはそうした安心させるような話を以前から聞いています。東電の発表は全く信用出来ません。放射性廃棄物は土壌に流れ込み、地下水により海洋に向かうのはただ時間の問題だけです。
 水たまりの一つで見つかった放射能のレベルは、原子炉破壊から2年半経て見つかったものとしては最大でした。
 東電によれば、その漏れた水は1リットルあたり8千万ベクレルのベータ線放射能を含んでいます。或る場所では放射線量が1時間100ミリシーベルトを越えて測定されています。その水の高い汚染レベルは、人間がそれを除去するのが極めて困難になる事を意味しています。労働者たちは放射能の最大許容限界を越えた量に容易にさらされてしまうでしょう。
 なぜ東電はこうしたタンクを適切に監視していなかったのでしょうか?そうした大量の危険な放射能が何もされないうちに漏れたのは、福島から急に現れるたくさんの不祥事の中にあって、これまた新たな不祥事の一つとなりました。
 東電のどれ位の無能力を日本政府は我慢出来るのでしょうか?なぜその企業は責任を負わされないのでしょうか?誰も逮捕されず、その勤め口を失った人もいません。
 一方日本の首相安倍氏原子力産業のセールスマンとして行動し、世界を巡っています。そんな状況は馬鹿げています。
 現在身も凍るような問題は、次にどんな事が起こるだろうか?という事です。私たちは事が何年にもわたりますます悪化して行くという事を主張しています。現在の悪化からどんな事へ?もっと悪くなる事?私たちはこの決して終わらない悪夢を述べる方策が尽きています。
 日本政府がその災害救済努力を引き受け、東電の幹部が説明責任を課される事になったのは、もうずっと前の話です。即座に国際的な援助を求める緊急の訴えがなされなければなりません。それは私たち誰もが無視出来ない緊急事態なのです。
 *9月8日飛び込んで来たニュースは、2020年五輪の日本での開催決定という事でした。日本政府もマスコミも経済界も、この浮かれた祭典を前面に出し、こぞって福島の深刻な事態をこれからも隠ぺいし続けるでしょう。