ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

9月13日総理官邸前デモ

「それは、うそつきどもの偽善によるものです。彼らは良心が麻痺しており」(テモテ第一4:2)。
 安倍首相は2020年の五輪を東京で開催させる為、今も苦悩のただ中にある福島、とりわけ高度放射能汚染水を取り扱えず投げ出した東電に代わって、しぶしぶ指導権を握り、世界に安全を訴えるメッセージを発信しましたが、そこに出て来たのは嘘偽りの連発でした。いわく「状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません」「原発から漏れ出した汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている。絶対安全だ、日本のどこの地域も安全だ」「政府が主導的に対策を打ち出すからもっと安心」。竹田招致委員会理事長「東京は福島から250キロも離れているから安全」等々。

 ですから本日の首相官邸前デモにおけるアピールも、その数々の大ウソに対する怒りのメッセージばかりでした。シュプレヒコールはいつも30分やって、次に誰かがマイクを握り、また30分というようにして、2時間続くのですが、本日の五輪誘致の為に出された見え透いた嘘偽りへの抗議の声は、一段と力がこもり、皆で「そうだ!」と唱和しました。私も声を張り上げました。次はその第一声。
 「安倍晋三放射能汚染漏れは全く問題ない。解決に向けたプログラムを結集し、既に着手した、責任は完全に果たすだと〜。影響は原発の構内、0.3キロ平米の範囲内に完全にブロックされてるって。海に垂らしたカーテン一枚でブロック出来るわけないだろ。放射性物質の数値は最大でもWHOの飲料水ガイドラインの500分の1だと。じゃあ放射能汚染水飲んでくれよ。一人で飲んで片付けてくれよ。原発事故収束、放射能汚染除去など、100年経っても出来るかどうか分からない。結局2020年東京オリンピックは、1940年東京オリンピックと同じで、中止の道を辿らざるを得ないと思うぞ。オリンピックに群がる主権の亡者どもには、それまでに国民の税金を食い散らそうと言う腹だろうけどな。頭の狂った「オセン」ピックには反対!原発事故収束宣言は撤回しろ!緊急事態を宣言し、世界の英知を集めて全力で収束に当たれ!避難民を救済しろ!東京電力を破産させろ!役員は退陣しろ!」。

 アピールにはブラジルへの原発輸出にも触れていました。これは初耳でした。
 開始から30分近く毎週レギュラーのSPYBOYさんと再会、がっちり両手で握手した後、本日はお急ぎのようで足早に去ってゆかれました。
 とにかく本日は皆ボルテージが高かったです。そして集ったほぼ全員が東京オリンピックに反対。その金を福島救済に充てよ!と訴えていました。福島のおばちゃんたちも五輪一色で取り残されている事への落胆と悲痛で一杯でした。
 私も降って湧いたようなこの五輪絶対反対です。老醜の人々のぬか喜びの中で、世界中から来る若人たちの被ばくが心配です。上記の演説をぶった若い人のように、1940年と同じく廃止になるよう、切に願うばかりです。

 電車の帰りに読んでいた孫崎さんの『戦後史の正体』でふっと思いました。ドイツシュピーゲルサイトでは米国主体に100人ほど、元NRC委員長を含む視察団が福島に来て、広瀬東電社長を叱責したとの事。ひょっとすると米国は、自分たちに不都合な安倍政権、危ういアベノミクスや近隣諸国との紛争、それにこの原発処理不能を見越して、次の首相選びに着手し始めているような気がしてなりませんでした。