ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島の放射能(セシウム134)4月までに太平洋岸に届く

 「あなたは海の源まで行ったことがあるのか。深い淵の奥底を歩き回ったことがあるのか」(ヨブ38:16)。
 2014年2月26日のサンフランシスコゲイトコムサイト(http://www.sfgate.com/science/article/Fukushima-radiation-could-reach-Pacific-coast-by-5264277.php)に、上記の題の記事がありました。
 間もなく福島原発事故から3年になろうとしています。そこから排出された放射能は、まだ米国太平洋岸に到達していませんが、弱い放射性セシウムは4月までに届くだろうと、科学者たちは言っています。
 こんな書き出しだったので、最初あれっと思いました。もうとっくに米国に届いていると思っていたからです。それで再度ネットで調べて見ますと、「セシウム137およびセシウム134は、2011年8月にサンディエゴ近くの15匹のツナから発見されていたことから、海流や風によって放射能が米国に届くより数ヶ月前にすでに到達していたことになる。スタンフォード大学の研究者らが指摘した」(http://japanese.ruvr.ru/2012_05_29/beikoku-nihon-seshiumu-osen-sakana/)という記事が見つかりました。確かに放射能の一部は、事故直後から海流や風で米国西部に届いていたのかもしれません。
 そこでもう一度sfgate.comの記事を追ってみます。原発以後の汚染水の漂着だと分かって納得しました。しかし科学者や健康関係の当局者たちは、その事実を否定して来た事が分かります。しかも連邦政府も国際機関も海洋水の監視をして来ませんでした。
 ですから米国マサチューセッツ州ウッズホール海洋研究所のケン・ブッセラー海洋化学者は、もし福島第一原発の汚染水が海洋に流出し続けていたら、およそ3年後には米国西岸に到達すると予測したわけです。
 そこでブッセラー氏らは、監視志願者を組織して、カリフォルニア州ワシントン州ハワイ州の沿岸18か所に配備し、海水を集めさせました。
 ブッセラー氏によれば、セシウム元素の放射性同位体の特異な二つが、原発事故で形成されたと言っています。それはセシウム137と134です。前者の半減期は30年と言われ、後者は急速に崩壊して2年で半減期を迎えます。
 するとセシウム137は世界中で、古い核兵器実験から今なお見つかりますが、セシウム134は見つかれば福島第一原発からのものに相違ないという事になります。
 海洋循環も広く世界中で受け入れられているものによれば、福島からのその放射能は4月までに西海岸には到達するでしょう。

 この監視志願者の一人ビン・ゴン氏は「そこでは偽情報があまりに多すぎるので、実際のデータが本当に必要になって来ます」と言っています。
 同じく参加した放射線腫瘍医のロジャー・ギルバート氏も、「伝えられているカリフォルニアの沿岸水で、福島からの高濃度放射能という、恐怖のネタがネットで流れる事を懸念しています」と言っています。
写真はロジャー・ギルバート氏で、自身を撮影したものです。
 この記事は3月11日のハフポスト・ジャパンサイトでも見られます。
 なお3月12日のブルームバーグサイトでは、米国のNRCがそれを強く否定していました。委員長のアリソン・マクファーレンは「それは絶対正しくない」「米国西海岸に到着する前、太平洋という膨大なボリュームが、いかなる汚染も大いに拡散させてしまった」と断言しています。果たして事実はどうでしょうか?
 事実となれば、制御出来ていると豪語する安倍政権には、世界中から非難が集中するでしょう。