ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

曽野綾子は本当にクリスチャンなのか

 「弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった」(使徒11:26)。
 キリスト者ギリシャ語がクリスチャヌウスで、英語でクリスチャン。
 2013年9月26日の朝日論壇時評では、高橋源一郎氏が担当で毎月雑誌の中の注目すべき論文を取り上げています。
 私は高橋氏が結婚離婚を繰り返した事に感心しませんが、全共闘の経験と大学除籍、その後のブルーカラーの仕事の経験もあり、弱者の側に立つ視点は意外に鋭いと思っています。

 今回そのトップに、週刊現代に載った作家曽野綾子氏の記事の批判がありました。
 曽野氏はずっとカトリックの学校に通い、キリスト教徒だと自称しています。夫が三浦朱門で、これまたカトリック信徒と自称しています。
 それを見分ける基準は私たちにはありません。ただ聖書だけです。誰でも罪があるから、口から出る言葉が他人を害する事がないなんて断言するなら、それは嘘です。
 「イエスは彼らに言われた。『イザヤはあなたがた偽善者について預言をして、こう書いているが、まさにそのとおりです。「この民は、口先ではわたしを敬うが、その心は、わたしから遠く離れている」』」(マルコ7:6)。
 その聖書のみことばによれば、この夫妻はイエス・キリストの言われたみことばから遠くかけ離れています。基本的に二人は新自由主義信奉者でしょう。出典には気をつけなければなりませんが、以下に過去の曽野氏の発言を挙げておきます。

 「(台風など災害での避難に関連し)自分で歩けない老人や障害者は別として、避難する時、食料は自分で持って来るのが世界の当然だ」(産経新聞)。
 「(東日本大震災に関連して)責任は東電ではなく設計側にあります」(月刊誌WiLL)。
 「強姦されるのは女が悪い。必死で抵抗して大声をあげれば絶対強姦なんかされない」(出典不明)。
 これらはいずれも「自己責任論」です。
 そして今度の週刊現代の以下の記事です。
 「曽野綾子という人が週刊誌で『出産したら女性は会社をお辞めなさい』という旨の発言をして、物議を醸した。曽野さんは『産休』のような『女性をめぐる制度』は会社にとって『迷惑千万』だと否定していた。そして、そういう制度を利用する女性は『自分本位で、自分の行動がどれほど他者に迷惑をかけているのかに気がつかない人』だというのだ」。
 聖書は母親の子育ての大切さを教えています。それは長くかかります。でもそれ以上の事は言及していません。
 ですから後は常識的に考えるしかありませんが、産休制度は母体保護の為、当然にも労働基準法という制度下で守られており、権利でもあります。しかし新自由主義経済体制になってから、がらっと考え方が変わってしまいました。だから上記のような曽野氏の発言が飛び出してくるのは不思議ではありません。どこかで見たような言葉だと思っていたら、生活保護法に関連し、自民党片山さつき氏が述べた、お笑いコンビ・次長課長河本準一の親族の生活保護費受給へのバッシングを思い出しましたが、高橋源一郎氏も、ちゃんと上野千鶴子氏のこの件への反論を載せていました。
 聖書のどこを見ても、新自由主義の教理とは相容れません。ですから曽野氏の本の愛読者も、彼女を普通の小説家・随筆家として、その本を読んで頂きたいと思います。別に強要ではなく、人格攻撃でもありません。あっあの人はクリスチャヌウスではないんだと思って下さい。全く対照的なのが三浦綾子氏でした。