ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

DNAの研究でアシュケナージ系ユダヤ人の祖先についての解明がされた

 「ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。ゴメルの子孫はアシュケナズ、リファテ、トガルマ」(創世10:2−3)。
 2013年10月8日のサイエンスデイリサイトでは、上記の題で論文が紹介されていました。
 現代ヘブル語でアシュケナージ(発音アシュッケナッディ)は「東欧系、特にドイツ系ユダヤ人」という説明になっています。クラシックのピアノ好きな人なら、ウラディーミル・アシュケナージという世界的ピアニストの名前をご存じだと思います。私の最も好きなピアニストのうちの一人です。今は専ら指揮者として活躍しています。ただ彼の父は東欧系でもソヴィエト連邦のロシア系ユダヤ人で、彼もソヴィエトで生まれ育っています。左画像。

 英国ハダーズフィールド大学のマーチン・リチャーズ教授を指導者とする考古遺伝学専攻の研究チームが明らかにしたところでは、現代アシュケナージユダヤ人の母親方祖先の多くは、ヨーロッパ人の改宗者であったとありました。
 彼らは主としてパレスチナから紀元1世紀に移住した祖先たちに由来しているというのが従来の説だったようです。
 しかし新しい研究では、ミトコンドリアDNA試料(即ち母方の家系を追跡出来る DNA)が詳しく分析されました。それはヨーロッパ、コーカサスと中東の人々から、大量に入手出来ました。大半の事例で、アシュケナージの家系はヨーロッパ南部及ぶ西部の人々と密接に関連している事が判明し、しかも彼らは数千年もの間ヨーロッパに存在していたのです。

 リチャーズ教授は「これはユダヤ人たちがおよそ2千年程前、パレスチナからヨーロッパに移住したのかもしれません。彼らはヨーロッパの女性たちと結婚したようにも見えるという事を示唆しています」と述べています。
 離散の初期の時代(*通常ユダヤ人の離散は紀元前597年のバビロン捕囚に始まります。彼らは世界の各地に散って行きました(勿論東欧にも住んだでしょう)。ユダヤ人が欧州の集団の中から改宗者を多く取り込んだ事が示唆されますが、彼らは主として女性たちの間からとられたのです。ですから子孫の母方の家系で見ると、アシュケナージは主としてその祖先をヨーロッパ南部や西部に辿れ、パレスチナではありません。
 聖書ではノアの洪水以後(紀元前2400年頃)ノアの子ヤペテの事に降れています。その子孫がアシュケナズですが、記述は僅かです。肌の事も記述されていません。
 しかし地理的な研究などから、アシュケナージユダヤ人は、米国にも渡りそこに在住しているユダヤ人の大半を占めるそうです。けれども別のブログでも触れていますが、現在彼らのごく少数が聖書の純粋な信仰を守っているにすぎません。財閥の大半は無信仰と言えるでしょう。