ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

オリンピックメダルを造るユタ州の最大鉱山が公害で訴えられている

 「彼らは銀を道ばたに投げ捨て、彼らの金は汚物のようになる。銀も金も、【主】の激しい怒りの日に彼らを救い出すことはできない。それらは彼らの飢えを飽き足らせることも、彼らの腹を満たすこともできない。それらが彼らを不義に引き込んだからだ」(エゼキエル7:19)。
 2013年9月24日の英国ガーディアンサイトでは、「オリンピックメダル鉱山会社リオ・ティントが、米国で空気汚染の訴訟に直面している」という題での記事がありました。

 2012年のロンドンオリンピックで、金、銀、同のメダルを作った英国のリオ・ティント社が「不法な空気汚染」で訴えられています。左写真がその会社本部。
 その鉱山会社は米国ユタ州ソルトレークシティ近くにある、リオ・ティント社の100パーセント出資子会社ケネコット社で、ビンガムキャニオン鉱山を掘っています。右写真。

 医者、環境問題専門家、関心のある市民たちが「不法な空気汚染」で訴えているわけですが、それは一日20個のタバコを吸った量になるそうです。
 この鉱山から排出される粉塵は、吸収されて血流に入り、呼吸器系を損傷し、心臓や肺などに悪影響を与え、時期尚早の死をもたらす事もあるそうです。ですからその粉塵は「大気浄化法」で定められた範囲を逸脱し、違法だというわけですが、リオ・ティント社はそれを否定しています。この会社は42億ドルを今年上半期に儲けていますが、ユタ州市民やここで働く労働者たちの健康を顧みていないわけです。今年始めまでこの会社の最高経営責任者だったトム・アルバニーズ氏は、「私たちは大気循環、生態系、生物多様性、気候変化、エネルギー使用、土地と水、廃棄物処理には、厳格な基準を設け、懸命に言い訳をしています」と苦しい言い訳をしています。
 そのようにオリンピックの華々しい演技と金、銀、銅メダル獲得の陰には、それを作る人々の健康の侵害があります。それらを誇らしく掲げる選手たちには、おそらくそうした事実は隠れて見えないでしょう。福島も同じです。日本を五輪で明るくするためには、出来るだけ悲惨な福島の現実を隠さなければなりません。
 すると「「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」という創始者クーベルタンの理想は、もはや骨抜きで、リオ・ディント社製メダルを廃止しない限り、福島、ユタ州を含む広域のオリンピック「公害」とでもいうべき事態を迎える事になるでしょう。