ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

公民教科書で竹富町、文部科学省の圧力に屈せず

 「王はこう言っていた。「この大バビロンは、私の権力によって、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が建てたものではないか。」(ダニエル4:30)
 
 2014年3月14日の東京新聞では、中学校の公民教科書で育鵬社版を拒否し、東京書籍版を採択している沖縄県竹富町教育委員会に対して、文部科学省が直接是正を要求するという強行措置に踏み切る事を報じていました。

 国が市町村にこうした要求を直接するのは全国で初めての異常事態だそうです。
 しかし竹富町教育委員会の慶田盛安三教育長は、国のこの強硬策を断固拒否しました。これはすごい事です。
 竹富町は太平洋戦争の頃はまだ村でした。1945年の沖縄戦では米軍はここも攻撃したそうで、村の住民は強制的に疎開をさせられましたが、そこで3千人以上の人々が戦闘ではなく、マラリヤで亡くなったそうです。沖縄本土や、私も友人がいる為訪れた事のある伊江島は激戦地で、そこが竹富村との相違でしょうが、戦争さえなければ、沖縄の悲劇は生じませんでした。
 東京新聞の伝えるところでは、慶田盛教育長はだからこそ「平和の大切さを伝えるのが教育の役目だ」ときっぱり言い切っています。ですからその為慶田盛氏は教育長として先頭に立ち、「教育委員全員で複数社の教科書を読み込み、東京書籍版を採択した」とあります。この熱意も感動します。
 育鵬社版公民教科書はそこで没になったわけですが、その理由は「保守系の識者らの『新しい歴史教科書をつくる会』の元メンバーが執筆に参加した」とあって、平和憲法の記述が少なく、沖縄県の米軍基地問題の扱いも、東京書籍版に比べ見劣りするからという事だそうです。この元メンバーとは13人が執筆者・監修者として名前を記されている中の八木秀次高崎経済大学教授を指しているものと思われます。
 八木氏はフジテレビ番組審議委員、産経新聞正論メンバーで、専門は憲法学、法思想史であり、保守的思想を持っているとウイキペデイアにありました。2006年の第一次安倍内閣では、ブレーンとして名を連ね、第二次内閣でも「教育再生実行会議」委員に指名されているそうです。従って育鵬社版中学公民教科書は安倍首相の意向に沿ったものとなります。
 恐ろしいのはキリスト教異端の「統一教会」との関係が深い事です。霊感商法などで人を騙している悪質な集団ですし、全く聖書の教えに反する合同結婚式などを行なっています。
 またこの公民教科書の他の執筆メンバーを見ても、拓殖大学皇学館大学麗澤大学などの教員が複数含まれており、名前は知らなくても、その大学から教科書の偏向は明らかです。
 はじめに育鵬社ありきで文科省は動いているようですが、教科書無償措置法違反にしても、幸いにも地方教育行政法では合法で、国に従わなくても罰則はないそうです。
 軍国主義右翼安倍内閣への抵抗は、原発反対運動と同じく、こうした、しこしことした運動の持続が必須でしょう。冒頭の聖句はバビロン王ネブカデネザル王の権力者としての驕りから出た言葉ですが、ただちに神によって王座を引き下ろされました。驕る安倍内閣も必ずそうなるでしょう。