ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

重ねて20年東京五輪中止を乞う

 「わたしは彼女のすべての喜び、祭り、新月の祭り、安息日、すべての例祭を、やめさせる」(ホセア2:11)
 2020年の東京五輪開催を推進した主役が、前東京都知事石原慎太郎であったのは間違いないでしょう。福島原発事故から僅か1ヶ月あとの事でした。そして石原氏のあとを継いだ猪瀬氏も同じ考え方でした。そして様々な経緯があって、2013年9月7日安倍首相は、国際オリンピック委員会総会で日本への招致演説をしました。そこで飛び出したのが、「福島について心配している方々がおられるかも知れませんが、状況が制御されている事を保障します。汚染水の影響は原発施設のある港湾の0・3平方キロの範囲内で完全に遮断されています」という真っ赤な嘘でした(*どうも文章の後半は削除されたみたいです)。そしてその日東京への招致が決定されたのでした。
 勿論東電は「制御・遮断」などされていない事を承知していますから、1〜4号機の解体を粛々と進めています。
 その為例えば2015年7月23日のジャパンタイムズに「五輪を利用して福島を助けよう」などといった、あまりに楽観的な意見も飛び出しています。「私はこの問題について一つ考えがあります。たぶん日本は五輪の期間中に、例えば入場券売り上げや、観光客からの収益といった経済的利益を得るでしょう。日本はそれを福島の復興の為に使用すべきです。一例として私たちはその金を用いて、福島住民の為の住宅を建設出来るのです」(藤田真帆氏)。
 ですから2ヵ月後、東京五輪組織委員会森喜朗会長は、遠藤五輪相と会談して、追加種目の野球・ソフトボール予選を福島で開催する事について、「当然考える必要がある」などと平然と言っています。

 しかしその福島ですが、10月5日の東京新聞を見ますと、第一原発1号機の建屋カバー解体作業では、屋根のパネル6枚をやっと撤去し終えただけである事を報じていました。次いで2016年半ばまでに側面の壁パネルを撤去し、防風シートを設置し、建屋上部の瓦礫撤去作業を開始する旨を記述していました。
 その後です。「二〇二〇年度中に使用済み核燃料からの燃料取り出し開始を目指す」とありました。二〇二〇年度中です。これは東京五輪開催期間に当たります。しかしそれは不可能でしょう。4号機は私たちの懸念にもかかわらず、1535体の燃料が無事取り出されました。しかし1〜3号機は炉心が溶融しており、放射線量が高くて、瓦礫撤去自体相当時間がかかり、その後の使用済み核燃料取り出しなど、非常に困難だからです。6月13日の東京新聞によると、1号機におけるプール内の核燃料は392体だそうです。左画像毎日新聞サイトから拝借一部加工。
 ですからもし五輪を開催するとなると、福島原発では瓦礫撤去作業などが並行して行われるので、全く制御されていない状況での開催となります。
 そんな危険な状況で、世界から若い選手たちが日本にやって来るでしょうか?まず無いと思います。五輪は即刻中止してまたの機会を待つべきでしょう。