ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島県富岡町夜ノ森駅のツツジ除染で撤去

 「新しいぶどう酒は悲しみ、ぶどうはしおれ、心の楽しい者もみな嘆く」(イザヤ24:7)。
 *かつて豊富ですばらしい光景となり、人を楽しめさせてくれたぶどうの木が枯れてしまったので、人々は嘆いた。
 2016年10月4日の福島民報に「消える富岡のシンボル 夜の森駅のツツジ撤去へ」という見出しの記事がありました。
画像は福島県教育委員会のホームページより借用。
 この夜ノ森駅ツツジは、昭和14年に植樹が始まり、立派に成長して駅を挟む土手の両側を飾り、昭和56年度の「花と緑の駅コンクール」で最優秀賞に輝いたそうです。
 それほど有名で富岡町の人々から愛されており、そこから避難して来た人々の話を直に聞いてもそうでしたが、JR特急スーパーひたちがそこを通過する時、乗客でも鑑賞出来るよう、スピードを落として運行していたそうです。
 現在の様子がどうであるか私には分かりません。JR常磐線下りは竜田駅までで、そこから富岡駅に向けて懸命な復旧作業が続けられていますが、それから1つ先の夜ノ森駅までは7月28日の視察では、レールが切れて草ぼうぼう、まだまだ先の話です。
 全町避難の富岡町は来年春にも、居住制限、避難指示解除準備両区域について、その指示を解除する方針です。政府側としてはもっと急いで、来年1月の解除を提示しています。
 しかし夜ノ森駅を含む東側は、依然として放射線量が高く、11月9日時点で毎時2マイクロシーベルトあって帰還困難区域のままです。国道6号を通って左折しようにも、厳重なバリケードと警備員の常駐で、私のような部外者は入る事が出来ません。
 JR東日本としては、一刻も早く全線復旧を目指している為、駅構内での除染作業を11月末から始める予定です。それで汚染まみれのツツジを撤去しようというわけです。
 これについて議会は意見が割れていますが、町としては「一部移植などを柱とした代替案をまとめてJR側に示す」そうです。
 私にはこの一部移植といっても、除染作業で確実に線量が下がり、実現可能なのかさっぱり分かりません。
 国もJRも町も、何はともあれ除染→町民の帰還という図式で急いでいます。なぜそんなに急ぐのでしょうか?やはり五輪の事があるからでしょう。
 2011年3月11日生じた原発事故で、有無をいわさず避難させられた町民の方々の悲劇がまだ続いています。教会で富岡町出身の信仰者に伺うと、それでも聖書の言葉により平安を得ていると証されます。しかしそうでない人々は、帰還→補償金打ち切りで、今後もっと心の傷は広がるでしょう。