ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島県で震度5弱の地震

 「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります」(マタイ24:7)。
 2016年11月22日朝5時59分、ちょうど起きるつもりでベッドに腰掛けていた時、強い地震がありました。震源いわき市沖で震度5弱、震源の深さは当初10キロと報じられました(あとで25キロに訂正)。マグニチュードは7・3(あとで7・4に訂正)で、ラジオのニュースでは、その影響は宮城県仙台市茨城県北部などに及び、かなり広域に及んだと思いました。翌日のニュースで、東日本大震災以来の大地震という事を知りました。
 とにかくすぐ防災本部のサイレンが鳴り、半日以上続きました。またヘリコプターが私の家の上空などを旋回し続けていました。テレビを持っていないので、NHKのラジオでアナウンサーの声に耳を傾けていました。
 阪神大震災には姫路の北で遭遇しました。初期微動の様相はこれまで経験した事が無く、これは一体何だ?もしかしたら地震?という感覚で身構えていたら、そのあと強烈な横揺れが始まり、家がひし形にゆがむ感じになりましたが、もう1〜2秒続いていたら、そのまま2階が潰れるだろうというところまでゆきました。
 東日本大震災の時は自宅がある松戸のマンションの直ぐ近くの工場付近で経験し、女子社員がパニックに陥っている時、その工場の金網に掴まりながら、電柱が倒壊しないかどうか眺めていました。これがあの大津波を引き起こした地震かとあとで知りました。
 ところが今回いわき市沖の地震は、極めて強かったものの、モノが落ちて来ない、これは家屋の被害ではなく、又しても津波かと直感しました。案の定地域防災の放送も、NHKの放送も、津波が来るとの強い警報を出しました。NHKのアナウンサーは、かなり興奮気味に、「津波が来ます。早く高いところへ逃げて下さい。高いところがないなら、ビルの屋上など少しでも高いところへ逃げて下さい。東日本大震災を思い出して下さい。一刻の余裕もありません。とにかく振り向かず、近くの人と声を出し合って逃げて下さい。津波の高さは3メートルです。或いはもっと高くなる可能性もあります」と絶叫調で伝えていました。これでは誰もが恐怖心を抱き、早く逃げたと推測しています。
 写真左:防潮壁の右奥の切れた所に勿来海水浴場があります。その直ぐ右を国道6号が通り、その隣が常磐線です。3・11の時、そこまで津波が来たという標識があります。
 でも私などは、その為の防潮壁ではなかったかという醒めた見方をしていました。あり得る事は勿来海水浴場のように、そこだけ防潮壁が切れているところ、また直ぐ近くの蛭田川のように、河口から遡上してくるもの位ではないか、万里の長城の如く延々と続く巨大なコンクリの塊は、幾ら3メートルを越える津波といっても、それをかなり防げるはずだなどと思っていました。
 それでもアナウンサーは小名浜港に近く据えたカメラを見ながら、「あっ今引き波が来ました。海水が沖に流れています。これが途中で向きを変えてもっと増幅した形で海岸を襲って来ます。既に小名浜港で高さ60センチ、相馬港で90センチ、北茨城では50センチ…などと告げ、遅れて仙台港では1メートル40センチと数値を挙げながら、とにかく逃げて下さい」と煽っていました。勿来では午後2時頃警戒警報が注意報に変わりましたが、その直前勿来海岸までデジカメを携えて見に行きました。そんな緊迫した状況でなく、夏に泳いでいた時と変わらぬ印象でした。そして震源の深さ30キロと訂正して報じられた時、もう津波は来ない大丈夫だと思いました。
写真右下:中央付近に見えるのが常磐共同火力発電所で、その奥のほうに小名浜港があります。火災が発電所のすぐ近くで生じましたが、まもなく鎮火

 しかし汗ばむ陽気で家に戻ったらぐたっと疲れました。ベッドで横になろうとしたら、そうはさせじと、強弱織り交ぜた余震が20回くらいあり、眠る事は出来ませんでした。
ブログ仲間のo-uiriさんがいち早く助言してくれました。感謝です。
 その緊張の原因はこれ(左写真)。北隣との境をなすコンクリ壁の大きな亀裂です。3・11の時に出来たもので、地面が我が家に向かって深く傾斜し、私がその穴埋めで、裏の土砂崩れの土を運んで埋めていたので、その危険性が良く分かります。フェンスは我が家に向かって膨れています。それが崩れると、我が家の裏の風呂場や台所はすぐ埋まってしまうでしょう。
 警報解除でほっとしたものの、本震・余震が後々影響を与えるのではないかという懸念は残りました。
 とにかくNHKアナウンサーの言うような、3メートルを越える津波が来なくて良かったです。3・11の時宮城県石巻市の大川小学校の悲劇があり、また上記常磐共同火力発電所のすぐ後ろのいわき市岩間町が壊滅状態になった(https://www.youtube.com/watch?v=dN10Oe6PZXo)ことも踏まえ、避難を遅らせてはならないという切羽詰った様子は感じられました。