ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

台所の床下の補修

 「天の神ご自身が、私たちを成功させてくださる。だから、そのしもべである私たちは、再建に取りかかっているのだ」(ネヘミヤ2:20)。
 ブログの空白の期間に最後の難関、台所の床下の補修に取り掛かりました。私が初めて物件を見に行って、すぐに気がついたのは、ガス台、調理台、流し台の設備の左側にあった3ドア冷蔵庫が、床下の損傷で土間のほうへ大きく傾き、さらにガス台も圧迫した為、隣り合わせの調理台からずれて、少し飛び出していた事です。
 他の部屋と異なり、この設備のセットを替えるわけには行かず(上水道、シンクの交換などとても出来ず)、さらにこの一画は洗面所、トイレ(古い日本式)もあり、どう取り組むかさんざ考えました。
図で赤く囲んだのが台所の修理部分。緑色は終了した部分。
 とにかく他の部屋は何も置かなくても支障はなく、補修工事が出来たのですが、台所はそうは行きません。食事の為3回使い、他に洗面やトイレもここを通ってしか行けないので、一人でやる場合、床材の補強など、どこから始めたらよいのか、皆目見当がつきませんでした。とにかくぐずぐずやっていたら、食事の支度に大きな支障が生じるので、事前に綿密な計画を立てて置かないと、実行がおぼつかなくなります。
 台所という水や食材をよく床に落とす所なので、これまで使ってきた普通のコンパネ材は水に弱く、さりとて58年前の床材はホームセンターで入手出来ず、考えた末、色は橙であまりよくはありませんが、撥水加工になっているので、すぐ水を拭けるし、掃除もゴミが目立つからすぐきれいに掃除が出来る撥水合板を選びました。
 そして床のカーペットや地下収納庫の枠など外し、4畳半や6畳で経験しているので、どこに大引きとか根太があり、どこがひどく壊れているか、注意深く足で踏んで推測してみました。
 すると意外にシンクの下あたりはしっかりしており、洗面所の下はかなり安定している事がわかりました。それゆえ問題は、重い冷蔵庫を半分傾かせた北の土間との境目の大引きや根太だけがひどく損傷しているという事が分かったわけです。ですからその除去した冷蔵庫のあった場所(上図赤で囲った部分の一番左)の床を剥いで、下の基礎材を調べる所から始めました。

 案の定写真左やや上の奥にある大引きの一部がスカスカで、古い根太が2本その上に乗っているだけである事が分かりました。冷蔵庫の重みとシロアリで損傷は激しく、その下に補強の板を置いても、全く根太(2本追加)が生きて来ません。おまけに他の部屋と違い、土間には排水の管が本通っており、破損の大引きに並行して設置し強化する事が出来ません。
 そこで考え、排水管同士の僅かな隙間に、ぎりぎりでブロックを置き、その上に適当な板を積み重ね、ビスや金具で固定する事にしました。その結果はOKでしたが、とにかく地震が多く、少しでもブロックが動くと、排水管を壊し、シンクなどからの水が地下に溜まるので、いざという時を考え、撥水加工の合板には、4畳半のように徹底して9ミリのビスを打ち込む事はせず、板同士の僅かな高低差は、同じ色のビニールテープを貼って様子を見る事にしました。それは正解みたいで、板の段差に躓く事はなくなりました。
 こうしてその個所から1間の撥水加工合板を敷いてゆく事にしたので、あとは無駄なく洗面からトイレにいたるまでの板を、どう切って埋めてゆくかという事になりました。一枚の合板が使えるのは、他に1箇所だけ。あとは1820ミリ×910ミリの板をいかに無駄なく切って合わせてゆくかという大きな問題に直面しました。
 丸鋸を貸してくれるという人がいましたが、何せ昔の古いもの、私には重すぎて、切る途中のキックバックという現象が怖いので、最初手鋸で切っていました。しかしあまりに労が多く、遂に最近の軽量の丸鋸を買って加工して行きました。
 わかったのは、ちゃんとした治具を据えないで、ただ線を引いて丸鋸を滑らせていっても、必ず少し曲がってしまう事でした。これがベテランだとすぐ真っ直ぐ切れるそうです。
 その為、きちんと直角が出ず、嵌めこむ時うまく出来ず、たまたま持って来ていた面取り用のかんなを使って、凹凸を修正してゆきましたが、どちらかというと失敗。合板の端を叩いてゆくと、合板自体がはがれてしまう事が多々ありました。合わせ目がかなり汚くなりました。そこでひらめいたのが、やはり工具箱にあった鉄のヤスリです。
 これは非常に効果があり、木製品を平にするのはかなり簡単でした。もっと早くわかっていればと反省しきり(泣)

 かくて大奮闘の末、ようやく台所の床を補修出来ました。すべての古い板を剥がすわけには行きませんでしたが、幸い他の損傷は現在確認されていません。
 半壊認定で壊された家が多くある中、私のところはだましだましの補修で、上記間取り図のどこも自由に歩けるようになり、家の中での動きが格段に軽やかになりました。いっぱしの大工さん気分です(笑)。冷蔵庫の扉が右開きで勝手が悪く、位置を変えて、写真にあるようにレンジなどを置く台を据えました。