ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

チェルノブイリ被災者である母子の貴重な証言

 「兄弟たちがやって来ては、あなたが真理に歩んでいるその真実を証言してくれるので、私は非常に喜んでいます」(ヨハネ第三1:3)。

 2018年3月20日、ウクライナチェルノブイリで被災したカテリーナさんと母親のマリヤさんが私の通う教会に来て、一緒に賛美してくれました。
 カテリーナさんは昨年5月に来会し、バンドゥーラという楽器を弾きながら歌を披露してくれました。その事は昨年6月のブログで取り上げました(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/edit?date=20170604)。
 そしてこの20日には原発から南130キロのキエフからお母さんが来てくれました。日本にはもう数回来ているそうです。

 そのお母さんマリヤさんはチェルノブイリから僅か3・5キロのところで被災し、1歳のカテリーナさんと共にキエフの避難所(日本なら仮設)に逃れ、以来32年間そこに住んでいます。カテリーナさん自身はウクライナの民族楽器を携え日本に来て、10年余住んでおり、各地で演奏しています。福島ではありませんでしたが、原発事故を経験しているので2回目になります。
 マリヤさんは最初カテリーナさんとデュエットで歌ってくれました。そしてその後貴重な証をしてくれました。
 キエフでは30年経過して、世の営みで亡くなる人がいます。死因のかなりはガンとの事ですが、マリヤさんは原発のせいではないかと疑っています。原発労働者だった夫は事故から25年で亡くなりました。
 現在一番多く病気、特にガンが見られるのは子どもたちだと言っていました。子、孫、ひ孫までの三世代で、生まれたばかりの赤ん坊でもガンが多発しているとの事でした。これは貴重な証言だと思います。1歳で被曝したカテリーナさんは、よくエネルギッシュに働いていると思います。勿論マリヤさんもカテリーナさんも一抹の不安を感じています。
 福島の原発事故はまだ7年、セシウム137の半減期で言えば、まだまだ先の話です。30年以上の追跡調査が必要です。でも福島医大などは、子どもの甲状腺ガンの多発は、原発事故との関連性が薄いと言い続けており、もう事故の影響などの話は終息させたいようです。
 でもこの日のマリヤさんとカテリーナさんを目の当たりにすると、福島原発の影響は大いに考えられるけれど、まだデータが足りず、現時点では分からないというのが正解でしょう。影響とは考えにくいというのは、推測すると政府や東電などの刷り込みでしょう。実は政府や東電は被害は深刻だという隠されたデータを持っているのではないですか?明るみに出たら、原発推進は水の泡となるから、隠しているのではないかと想像します。
 限られた情報であるにしても、お二人には是非長生きしてもらい、生ける証人として活躍して欲しいと思います。