ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

浪江にイオンはどうなのか

「勤勉な人の計画は利益をもたらし、すべてあわてる者は欠損を招くだけだ」(箴言21:5)

 19年2月13日の福島民報は、「浪江にイオン進出」という見出しの記事を載せていた。えっと思った。

 イオンは千葉県千葉市に本拠のある流通トップの会社である。郊外型の大規模店は周囲を圧倒する。

 2018年6月5日にオープンしたイオンモール小名浜店は、小名浜港に面しており、まだ工事中の時から、本当に巨大な建物だと思い、印象に残っている。

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 ここのイオンには福島県中通り浜通り北部、そして茨城県からも買い物客がやって来るから、いつも駐車場は一杯で、ずっと遠くに置き、歩いて来なければならない時がある。隣接していわき・らら・ミュウという大きな物産店があり、アクアマリンふくしまという水族館もあるので、まず商業的に失敗して欠損を招く事はないだろう。

 逆に古くからある小名浜の小規模な店は、どんどん店じまいをしている。だいたい道は狭いし、駐車場も無い位だから、道を拡幅し1階と屋上その他に1300台の車を収容するイオンには全くかなわない。

 しかし教会の友人によると、あまりに大き過ぎて、年配の人はほとんど行かないそうである。若い人たちに人気がある。ポレポレシネマズいわき小名浜も、そうかもしれない。

 なのでこの小名浜店に比べると、国道6号沿い、町役場近くにこの夏出来るという浪江店は、どうなのだろうか。

 浪江町は中心部で指定解除になったものの、まだ帰還困難区域が大半残っている。それで人口はこの1月現在896人しかない。6号の利便性を考えると、南はいわき市北部の四ツ倉、そして最近人口の増えている広野、楢葉からは買い物客は来るだろうが、北の富岡、大熊、双葉はまだ帰還出来ない人々が多数いる。人口はゼロかごく少数である。あと南相馬市の中心原町区あたりからも、人は来るかも知れない。

 浪江は昨年「土の歌」を歌う為に出かけ、オープンしたばかりのいこいの村なみえに一泊したが、まだ食事の用意が出来ていなかった。それで参加者は近くのコンビニで買うか、あらかじめ作って持ってゆくしかなかった。非常に不便な思いをした。

 そういう面では浪江の住民は喜ぶだろう。イオンの事だから、計画は利益をもたらすかも知れない。でも分からない。イオンが地元の利益を吸い上げ、中央に持って行ってしまうなら、それこそ毎度言う事だが、災害便乗型資本主義の典型となる。民報は町民の帰還促進につながると期待するが、そうは問屋が卸さないというのが、数回通った者の実感である。