ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

再稼動どんどんやるべきとは

「わたしは、怒りをもって誓ったように、決して彼らをわたしの安息に入らせない。」(ヘブル3:11)

 2019年1月16日の新聞には「『再稼動どんどんやるべき』停止原発経団連会長」という記事が載った。

 この経団連会長とは中西宏明氏の事である。1946年生まれ、私と同い年だ。私の都立高校に近い所の都立高校から東大工学部を経て、日立製作所に入り、そこからスタンフォード大学院に留学している。既に亡くなった私の高校時代の友人も、工学部建築学科から新日鉄に入り、やはりスタンフォード大学院に行った。似た経歴だが、私の友人はそれこそガリ勉だった。後に公募で小学校の校長になり、私たち友人をあっと言わせたが、大学まではエリートであり、視野は狭かったと思っている。鳥瞰図的なモノの見方が得意ではなかった。

 おそらく中西氏もそんなタイプだと思う。私はよくブログで引用するが、信仰決心について「塔を築こうとするとき、まずすわって、完成に十分な金があるかどうか、その費用を計算しない者が、あなたがたのうちにひとりでもあるでしょうか」(ルカ4:28)とある。

 中西氏は日立製作所だから原発にも深く関与している。福島第一原発の事故以来、原発の立地する各自治体では、再稼動に対して、簡単には首を縦に振らなくなった。

 ならば海外で儲けようという事だったと思うが、上記聖書個所にあるように、「完成に十分な金があるかどうか」その費用を計算しなかったのだ。世界の潮流は脱原発なのに。

 だから英国で進めていた原発建設計画は、当然にも頓挫する。

 それに懲りて日本でも原発は止めようという事なら話は分かる。1月6日の「お客さまが利益を上げられない商売でベンダー(提供企業)が利益を上げるのは難しい。どうするか真剣に一般公開の討論をするべきだと思う。全員が反対するものをエネルギー業者やベンダーが無理やりつくるということは、民主国家ではない」という発言は、概ね脱原発と受け止められた。ベンダーなんてカタカナ語で人を煙にまくのは、東大話法そのものだが。

 ところがである。10日後の16日「再稼動をどんどんやるべきだ」との勇ましい発言が飛び出した。これは本当にびっくりした。「君子豹変す」だ。

 この間何が起きたのか?ネットで調べると、どうも現政権側から激しい怒りを買ったようである。真偽は不明だが、あり得る事だろう。とにかく英国進出からこの1月16日まで識見が無いと言われても仕方ない。私は批判するつもりはないが、聖書は信仰だけでなく、「見識」の無い人についても適用される。

 神はそんな人の事を怒っておられると信じる。庶民を欺く発言に対しては、悔い改めない限り、永遠に「安息」の無いところに、投げ込まれるだろう。私も裁いてしまう愚か者かも知れない。