ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

常磐道4車線化で盛り土に汚染土使用の計画

「彼らは、わたしの民に、聖なるものと俗なるものとの違いを教え、汚れたものときよいものとの区別を教えなければならない」(エゼキエル44:23)

 2019年2月2日の東京新聞は、南相馬市小高区の常磐自動車道の4車線化工事で、除染により発生した汚染土を利用する計画をスクープした。同じ日の地元紙福島民報福島民友は、記事を掲載しなかった。2日後にその小高区の羽倉行政区が、役員会で全員一致し、反対する事を決定した内容を、民報は小さな見出しで載せていた。

 これは環境省の実証事業で、大熊町双葉町の中間貯蔵施設に搬入される汚染土の量を少しでも減らす為、実施する。

 それが福島復興にも繋がると考えるから、国に逆らえない地元紙は、ほぼ沈黙したのである。

 それについては、羽倉行政区だけでなく、私たちも当然反対するべき事柄である。キログラムあたり8,000ベクレルを下回る770ベクレルが、その拡張部分の平均放射能濃度となり、表面を汚染されていない土で覆うから、何ら問題は無いという国の主張は、全くひどいからである。

 拡幅部の完成と4車線化で、常時車がその上を通る。将来的にはその汚染土が、車上の人間にどう影響を与えるか分からないが、高速道路を乗った事のある人なら、道路が経年劣化し、大規模な補修工事が必要となる事を知っているし、想定外とされる大震災で、道路が崩れた事も知っているのだ。その時必ずや汚染土は露出するだろう。その時人々は必ず深刻な影響を受ける。本来は中間貯蔵施設に運び込み、最終処分をどうするかなど、未曾有の難問に、英知を傾けて対処しなければならない、大問題である。

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 私たちは月1回この小高の地で礼拝をしている。駅前の通りも、最初は夜になると真っ暗だったが、今は少しずつ帰還して来ている。まだまだこれからだが、こうしたニュースこそ、帰還-復興に冷や水を浴びせるものとなる。上写真は小高駅前に近い住宅地。

 指定廃棄物処分が、いずれ中間貯蔵施設で破綻する事を見越した政府=環境省が、ええいままよ!とばかりに、こうしたインフラに汚染土を投与するのは、狂気の沙汰としか言いようが無い。