ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

白内障の手術

「からだの明かりは目です。ですから、あなたの目が健やかなら全身が明るくなりますが、目が悪ければ全身が暗くなります。ですから、もしあなたのうちにある光が闇なら、その闇はどれほどでしょうか」(マタイ6:22-23)。

この個所は勿論霊的な意味で用いられている。しかし世における実生活でも、それを実感したのは6月の終わり頃か。

急に左目が見えなくなり、元々視力の出ない右目と相俟って、どこを歩いていても闇のような感じがした。小脳変性による酩酊様歩行の症状(と思う)により、ふらつく足で室内を歩くと、夜は全く闇夜と化していた。何か床に落としても、全然分からない。目を近づけても本の文字が見えない。

これは危ないと思い、すぐかかりつけ医のところに飛んで行った。結果は左目がある程度見えていてぎりぎり運転OKだった視力が、急激に悪化したから見えなくなったとの事。

白内障がかなり進んでいるのは分かっていたが、これほど急だと糖尿病の悪化も絡んでいると見た。それでどうしても手術が必要になった。

しかし私の住むいわき市では、眼科の手術を実施しているところは、最低でも半年、だいたい1年待つ事になると言われた。ひどく狼狽したが、電車を使って一つだけ、すぐ手術出来るところがあるという。それが小沢眼科内科病院だった。隣の茨城県水戸市にある。福島県でも名の知れた優秀な眼科病院である。

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電車で1時間20分位、シャトルバスで15分位の駅から遠いところにある。7月1日と7日で検査し、13日と27日に左目、右目の順に一泊で手術をする事になった。

それでまず13日に左目手術で行って来た。案内書で分かるが、12名のスタッフがいて充実している。私の担当医は顧問医師の戸田先生、事前に左目の白内障はかなり手術で改善されると伺った。しかし27日の右目は白内障の濁りがひどく、やってみない事には分からないと言われた。教会の牧師や信徒の方々には、27日一回で視力が回復するよう祈ってもらっている。

これまで内臓の方は全身麻酔で6回手術経験があるので、それほど緊張はしなかったが、目にメスが入ると術後の感染などが考えられ、厳格な目薬点眼を申し渡されていた。それを守らないと失明もあり得るとの事で、相当気を使った。

昔は目に直接針を刺してというやり方で、怖がった患者が多かったようだが、この日の麻酔は目薬と同じで、数回点眼するだけで大丈夫だった。これは朗報だった。

すぐ手術になったが、レーザーメスが入る時だけ、ほんの少しちくっとしただけ、見ていると白内障の濁りが吸い出されて行くのが、だいたい分かった。戸田先生は看護師さんと私の手術の状況を直接やり取りしていた。人によっては緊張するので、他の先生の場合、いろいろリラックスさせる工夫をしているそうだ。

手術は15分位か、すぐ終わった。終わりましたよ~という先生の力強い声が聞こえた。後は眼帯をしたまま、4人部屋でひたすら休むのみだった。

マニュアルでは翌日からテレビなどOKになるのだが、私はその暇な当日の時間帯に、右目を近づけてスマホを覗いていたのである。これは後から感じた事だが、微妙なところで左目にも影響を与えるので、きちんと規則を守るべしというに尽きる。それほど目というのは構造が複雑で、たかが白内障手術とは簡単には言えない。庭の農作業でも1か月は駄目である。

こうして辛抱し次の日を迎えた。部屋のすぐ近くに診察室があり、戸田先生は非常によくなったと言った。これは嬉しかった。すぐ退院手続きとなり、わざわざ車でいわきから迎えに来てくれた兄弟方と昼を共にし、無事帰宅出来た。近くが見える眼内レンズだったので、パソコンは相当離れていても、小さな字が良く見え、周囲も極めて明るくなった。外の緑も冴え渡った。

ちなみに私は健康保険で低1の最低段階なので、同じ月に二回手術しても病院に払う額は15,000円、それに保険外の食事代3食300円で済んだ。27日はその食事代だけだろう。