ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

突然の下血と入院

「私は切に【主】を待ち望んだ。主は私に耳を傾け助けを求める叫びを聞いてくださった」(詩40:1)。

2月25日の昼過ぎ突然下血した。血を見るとどす黒い色だったので、大腸のどこかに病巣があるに違いないと思った。

翌日かかりつけ医のクリニックでの採血検査では、赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットなどの値が軒並み低下し、相当な貧血状態になっていたそうで、緊急入院となった。しかしコロナ騒動の中、なかなか受け入れてくれる病院がない。三度目の電話でやっと労災病院が受けてくれた。クリニックからそこまではかなりの距離がある。医者は救急車を呼ぶと言う。僕は慌てた。入院の準備は全くしていなかったし、車もクリニックの数少ない駐車場の一角に置いてある。

けれどもその時、僕の住む家の1階に常駐している看護師さんが、いつでも送り迎えしてくれると言ってくれたのを思い出し、携帯で呼び出したらすぐ行くとの事だった。

僕はほっとしたが、車をどうしようかと思った。ところがその看護師さんは、仕事中の僕の愛する教会員を一緒に連れて来てくれた。それが「それぞれ、自分のことだけでなく、ほかの人のことも顧みなさい」(ピリピ2:4)を実践するキリスト者の心構えなのだ。

主として自分の益だけ考えて他人の事を忖度する世の人々とは全く好対照である。

それで僕は無事病院まで送ってもらい、PCR検査の為に個室に隔離されたのだった。

24時間の点滴と共に翌27日から輸血が始まった。2単位400ccか。45年ぶりの事だった。リンゲル液の点滴の為確保された右手血管のすぐ横にもう一つだから、固定されていても、トイレで移動し帰ると速度が遅くなったりする。血液は直ぐ凝固してしまうので、いつも注視していなければならない。これは結構しんどかった。

28日の日曜日PCR検査結果が出て「陰性」、ほどなく標準の6人部屋に移った。

そして胃の内視鏡と大腸の内視鏡の検査が3月1,2日に続けてあった。まず胃の内視鏡。担当医は慣れた手付きでカメラをぐいぐい押し込んで行くが、全く痛くなかった。異常も見つからなかった。2日が本命ともいえる大腸検査。これは私たち素人が一番嫌がるものだ。しかも下剤を飲んでいるのに、急遽また輸血が始まり2単位を追加。一番きつかった。

そして腸カメラの挿入。これは僕も横から眺めていたが、全く痛む個所が見つからない。遂に小腸との境目まで来たが、病巣は、或いはその痕跡は皆無だった。全く意外だった。

しかし腸カメラは続く小腸まで届かないから、別の日にそれを実施して欲しいか、医者は僕に訊いて来た。僕は結構進んだ腎症がある。それでバリウムを飲んでの検査は、腎臓に重い負担になると告げられ、きっぱりやめる事にした。

後は病室で経過を見る事になった。検査で何もなかったから、その日の夕方には普通食が出た。これは嬉しかった。正味4日の断食の後だったので、出されたものは何でも美味しかった。食べる事の楽しみ、喜びが溢れた。若い伝道者はこう告白した。「だから私は快楽を賛美する。日の下では、食べて飲んで楽しむよりほかに、人にとっての幸いはない。これは、神が日の下で人に与える一生の間に、その労苦に添えてくださるものだ」(伝道者の書8:15)。写真は3日雛祭りの時で、夕飯に鯛が出た。

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大腸に異常がなかったからには、早く退院したいと思った。医者に頼み6日に退院となった。それから10日経過したが、全く順調でどこにも痛みはない。

一体何だったのだろう。僕も医者も良く分からない。ただ全てを御存じの神だけが知っておられる。もしかしたら出血個所があって、それを完全に覆って下さったのかもしれない。天国に行って訊いてみないと分からない。