ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

糖について知っておくべき5つの伝説

 「あなたのみことばは、私の上あごに、なんと甘いことでしょう。蜜よりも私の口に甘いのです」(詩119:103)。
 2012年12月27日のタイム誌サイトでは、上記の題でカリフォルニア大学サンフランシスコ校の内分泌学部小児科学教授のロバート・ラスティグ博士が記事を書いていました。博士は2009年に糖と肥満について1時間半の講義を行い、好評を得ています。
http://www.youtube.com/watch?v=dBnniua6-oM
 それを踏まえ、博士はここで5つの伝説について、平明に解説しています。とにかく人体に対する糖の有害効果についての自説を広く伝えようとしています。
伝説1:炭水化物は炭水化物である。それらは全て同じカロリーがある。

答え:半分は本当。様々な炭水化物を構成しているものに3つの分子があります。グルコースガラクトース、フルクトース(*単糖類)です。それらは全て同じカロリー密度(食物のカロリー(kcal)を重さ(g)で割った数値。例えば、カロリーが60kcal で重さが80gのブドウのカロリー密度は、60÷80=0.75 )つまり4.1kcal/gmです。グルコース澱粉の中にあります。それは命を維持するエネルギーです。全ての生物の全ての細胞はグルコースを燃やしてエネルギーを作ります。ガラクトースは乳糖の中にあります。それは肝臓ですぐグルコースに変換されます。フルクトース(糖を甘くします)も肝臓で代謝されますが、それが過剰になると、肝脂肪に変換されます。慢性的にアルコールやフルクトースに曝されると、脂肪肝のもとになります。それはインスリン抵抗という発病過程を促進し、肥満、心臓病、糖尿病といった慢性病をもたらします。
伝説2:フルクトースは体の中でグルコースに変えられる。

答え:たぶんそう。もしエネルギーを消耗すると、それは予備的エネルギーとしてグリコーゲンに変換され、今後(過剰な運動や腹ペコなどで)グルコースが必要な時、肝臓から引き出されます。でもほとんどの人はエネルギー枯渇状態にならないので、フルクトースは肝脂肪(*中性脂肪)に変えられ、インスリン抵抗を促進します。ですから運動は過剰なフルクトースを消費する「解毒剤」となります。
伝説3:人々はやすやすと糖の消費を制限出来る。
答え:実際には糖はやや弱いものの、止められなくなります。人間に於いてフルクトースは脳では側座核と呼ばれる報酬センターを活発にします。でも繰り返しフルクトースにさらされると、その報酬センターはますます活性が少なくなる為、さらに多くのフルクトースが、同じ効果を得る為に必要となります。ですからそれはアルコールと同じ報酬センターがあり、消費と病気の悪循環をもたらします。
伝説4:高フルクトースコーンシロップは、砂糖(白糖、スクロース)(*グルコース+フルクトース)より悪い。
答え:高フルクトースコーンシロップと砂糖は、代謝の効果で見ると、似ています。両者とも体に悪いです。前者は55パーセントのフルクトースがあり、後者は50パーセントです。でも最近の研究では幾つか市販されている糖で甘くした飲み物は、65パーセントものフルクトースがあり、さらに体を悪くするでしょう。でもまだ大規模な研究はされていません。

伝説5:フルクトースは天然のものであり、果物に見いだされるので、たぶん有害ではない。
答え:ある化学物質が天然のもので少量では安全であっても、それは大量では危険であるという事です。ビタミンD、鉄、フッ化物(歯磨きや水道水などに含まれます)などがそうです。フルクトースは少量なら大丈夫ですが、大量だとそうではありません。果物に含まれる天然のフルクトースは、繊維が多くその吸収は限られます。しかし精製した糖には繊維がないので、すぐすべてが吸収されます。だから危険です。炭酸飲料は速やかに肝臓に入り込みます。炭酸の入った冷たい飲み物が好きな人は、気づかないうちにたくさんの糖分をとってしまう危険があります(*教授はビデオで頻繁にフルクトースは毒だと言っています)。
 細部をおろそかにすると痛い目に会います。糖消費は1日にすると、1990年の茶さじ4杯から今日の22杯へとうなぎ上りです。週1回の扱いに戻す必要があります。食事1回毎ではありません。